東工大受験で数学特化はやめた方がいいという話。現役東工大生から受験生へ。
「東工大は数学特化で合格できるよ!」とか「英語0点でも理系特化でいける!」なんていうのを受験生時代は聞いたことがありましたが、 実際に東工大に入ってみて、 それは本当に一握りの人間であって、ほとんどの人には当てはまらないということを感じたので、 今回はそのことについて語っていこうと思います!
目次
数学特化で失敗する理由
結論から話しましょう。
数学特化をやめた方がいい理由は2つあります。
1.リスクが高い
受験本番では、メンタルが揺さぶられるような出来事が往々にして起こります。
例えば、今まで見たこともないような難問に出会ったり、解けそうな問題が一問も無かったり…なんていうことも。
そんな問題セットにたまたま当たった時、数学特化の人は
数学で点数を取らなければいけないプレッシャーに押しつぶされ、まともに問題が解けなくなることがあります。実際、2019年に受験した人で、そのような人を何人も見ました。こうなると、数学特化で受験した人はもう取り返しがつかず、残念な結果に…ということになってしまいます。
大事なことを言います。
数学では、天才も凡人も同じように大失点する可能性があります。
その時にカバーできるように、他教科で安定して得点することが何よりも重要です。
2.そもそも難しい
東工大を受験する層は、基本的には理系の猛者達ですよね。その中で数学をとびぬけて得点するというのは、正直言って至難の業です。
もちろん、本当に数学に秀でていて、中には満点を取ってしまうような人もいます。しかし、その偉業に挑むよりも、他教科でそれなりの点数を取る方が圧倒的に簡単に合格できるでしょう。物理や化学はしっかり勉強していれば、100点くらいを取るのは割と簡単です。英語ができなくても半分の75点さえ取れば、残りの数学で半分の150点を取って、計425点で合格できるのではないでしょうか。※
数学特化で東工大を受験するというのは、ほとんどの人にとって、自らハードモードを選択してゲームをプレイするようなものです。
※東工大受験の点数配分はこんな感じです。
数学 : 300点 物理 : 150点
化学 : 150点 英語 : 150点 計750点
大体400点前後が例年のボーダーになっています。
じゃあ数学を勉強しなくていいのか?
ここまで読むと、「じゃあ数学を勉強する意味ってあんまりないのか」と思う方がいるかもしれませんが、もちろんそういうわけではありません。
数学の力があると、逆に他教科で失敗した時にカバーできますし、何より、大学に入ってから苦労しなくて済みます。また、実際東工大に入ってみると、
"数学ができる人が合格できるとは限らないが、合格する人は数学ができる"ということを実感します。つまり、数学ができることは、合格するための必要条件ということですね笑。ですから、数学ができるということもまた重要なことなんだろうと思います。
ちなみに、他の記事で凡人の私が数学で7割をとった方法を紹介しています。
こちらもぜひお読みください。
まとめ
この記事で私が何よりも伝えたいのは、
万が一数学で失敗しても、他教科でカバーできるような勉強をするべき
ということです。
もしかすると、読む前は数学特化で東工大に受験しようと思っていた方がいらっしゃるかもしれません。そのような方は、この記事をきっかけにして、数学で失敗した時のリスクマネジメントを考えてもらえると私は嬉しいです。
みなさんが東工大に合格することを願っています!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!